元気通信#152「JOB・T」による「組織力」の強化

弊社は、昨年のコロナ禍の中、(イベント部門を譲渡し)福祉用具の「ヘルスレント」部門に事業を集中し、創業以来最大の危機を乗り越えることが出来た。今年には「経営理念」を一新し、4月からは10年先を見据えた「10年ビジョン」を作成し、新たな闘志に燃え積極的に求人し始めた矢先、「以心伝心」、元社員の復帰が実現した。こちらの心(思い)が明確に決まれば、必ず良い結果が顕れる、という良い例と言えよう。

過去、彼女はご利用者様やケアマネさんに評判が良かっただけにこれからが楽しみだ。しかしこれで終わらせてはならない。これを機に「ダスキンヘルスレント」の組織としての機能をさらに高めなければならない。
1+1=2以上、3にも4にもなれるように組織力を強化しなくてはならない。そのためには「行動指針3」の「JOB・T」を基軸とした組織力の強化が急がれる。J(情報の共有)、O(思いの共有)、B(ベクトルを合わせる)、T(チーム力を高める)・・・これまでは弊社の弱みだったが、「10年ビジョン」でこれを強化することで「強み」にしたい。

9月18日、その「10年ビジョン」を発表した。過去のビジョンは「打ち上げ花火」に似て、打ち上げては見たものの、厳しい現実に下方修正を繰り返し、最後はビジョン自体が消えてしまっていた、と猛省する。今度は「強烈な願望を抱く」(稲盛和夫氏・経営12条)を念頭に「潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持ち続け」必ず達成したい!

併せて9月度・販促企画会議も実施し、みんなの率直な意見を聞くことができた。良いアイディアも飛び出し、早速9月中にツールを作成したり、10月に初めての事例研修を行うことも決まった。この良い雰囲気の中で目標に向かって活動すれば、必ず業績は向上し、さらに来期は新たな求人にも弾みがつくだろう。これからも「心が決まれば、必ず結果は付いてくる」ことを信じて、一歩一歩前進していきたい!

さらに「10年ビジョン」の実現には、「社外に向けた営業活動」だけでなく、最近はそれに「社内でのJOB・Tによる組織力強化」の必要性を痛感する。従業員ひとり一人に落とし込んだ「個人目標設定とその達成」を追求し、会社一丸となってその達成に取り組みたい。組織の強化と社員の成長に関わることだけに、ある時は大善(は非情に似たり)の心を持って燃える闘魂で臨みたい!まず私が率先垂範を心がけ、質量ともに「誰にも負けない働きをする」ことを誓います!


紫原から桜島の朝日を拝む 2021.9.10

雄ちゃんの今昔物語 VOL,86

東京パラリンピック 2020

 今年ほど「オリンピック・パラリンピック」が騒がれた年は無かったのではないか。反対の声も多かっただけに、盛り上がりに欠けた「オリパラ」になってしまったのは本当に残念だ。ただ私自身は「パラリンピック」では障がい者アスリートの競技を見るにつけ、認識不足を反省すると共に、「We the 15」・・・全世界の15%(12億人)が何らかの障がいのある人たちを数として可視化する・・・事実を知り、その障がい者をあらためて身近に直視することが出来、心から応援し一喜一憂した。そういう日本人は多かったのではないでしょうか。

 ダスキングループとしては、水泳・視覚障がいの金メダル「木村敬一」選手と、開会式で選手宣誓したゴールボールで銅メダルの「浦田理恵」選手だ。彼らはダスキンが大きく関わっている。公益財団法人「ダスキン愛の輪基金」は障がい者の自立と社会との共生を目指し、今年で41年目を迎えるが、主に二つの事業に取り組んでいる。一つは、財団設立時から実施している「ダスキン障がい者リーダー育成海外研修派遣事業」です。もう一つは、1999年より実施している「ダスキン・アジア太平洋障がい者リーダー育成事業」です。

 木村敬一選手、浦田理恵選手ともに「ダスキン障がい者リーダー育成海外研修派遣事業」の卒業生で大活躍していますが、その一端を「ダスキン愛の輪基金」が担っていました。私は特に何も関わっていませんが、過去九州地域ダスキン理事をしたこともあり、ダスキン親睦会や講演会に関わった経緯もあり、2人の講演にも出席し、話に感動して、その後ずっと応援してきました。

 木村選手が念願の金メダルを獲り、表彰式の国歌で大泣きし「国歌を聞くことが金メダリストの特権であり、(銀胴では聞くことができないので)生きてきた者の証であり、形になったことで幸せです」・・・言われてみて納得した私は相変わらず鈍感な男だと反省した。

 浦田選手には10数年前、ダスキン愛の輪の講演でお会いした。目が見えなくなった当時(熊本出身で、福岡の大学進学中)のことを聞き、涙腺の弱い私は、思わずもらい泣きしたことを思い出す。その時には福岡で入社して知った「ゴールボール」をやり始めた、と言うことまでは聞いていたが、その後は皆さんご存じのとおりです。このパラリンピックを通して、ダスキンの崇高な理念が多くの障がい者にお役に立っていることを誇りに思います。合掌。

 その他では、水泳で銀メダルを2個獲得した最年少(13歳)メダリストの山田美幸選手には、見て驚き感動した。両腕がなく、足も左右に障がいがあり、普通は車いすなのに、足と身体を上手く使い泳ぎ切ることさえすごいのに、何と銀メダル!・・・想像を絶して言葉が出なかった。

 他にもボッチャや車いすテニス金メダル国枝選手、水泳金メダル鈴木選手、トライアスロン銀メダルの宇田選手・・・驚きの連続だった。

 ここで活躍の一翼を担ったのが、義足や車いすの技術・テクノロジーの進化だ。昔は松葉杖や簡単な車いす位だったのが、いずれ健常者を凌ぐ競技も数多く出てくるのだろう。

 個人的に感動したのは、視覚障がい女子マラソン「西島美保子」選手(何と66歳)で8位入賞、最後は倒れそうで何度も止まりながら3時間半内でゴール。今も現役ということを知り、自分も頑張らねば、と思われたシニアも多いことだろう。9年前、私が大阪マラソンで還暦後最高の4時間37分を出したのが63歳。それよりも1時間以上速い。私ももう一度奮起してフルマラソン完走を目指そう、と思った。もう一度ラストランを納得のいく形で有終の美を飾りたい!・・・新たな闘志が生まれた!


2021年「東京パラ」木村敬一選手・念願の金メダル獲得・おめでとう!
2013.1「ダスキン新春の集い」で「ロンドンパラ」木村選手の銀胴メダルをかけて
(ちなみに、私はかじってません!)