元気通信#168「少しずつ欲を抑える!」
西郷隆盛が島津久光公の逆鱗に触れ、沖永良部島に流された時、その島の子供たちに学問を教えたそうです。「君たち、一家が仲睦まじくするためにはどういう事をすれば良いのか?」と質問しました。子供たちは「君(天皇)には忠義を、親には孝行を、兄弟・友達とは仲良く助け合う」と答えました。「それは正しい。正しいけれどもその答えではどうすれば良いのか分からない。一家仲睦まじくするには、それぞれの人が少しずつ欲を抑えればよい」と言ったそうだ。
例えば、おいしいものがあれば家族みんなで分けて食べる、喜びがあれば家族みんなで喜びを分かちあう、悲しみも分かち合い、ともに悲しんであげる・・・つまり「俺が俺が」と言う欲が強くならないよう、皆が少しずつ欲を抑えることで、一家が仲睦まじくなる、と言うことです。
すごく分かりやすく、世の親たちにも、中小企業の経営者にも、リーダーと呼ばれる人にもすべてに伝えたい言葉だと思う。「親孝行する、仲睦まじくする。社員皆が仲良く協力する」それぞれもっともなことだが、そのためには「皆がそれぞれ少しずつ欲を抑えて、分かち合う気持ちを持てばいいのだ」と、初めて肚落ちした。
私のことで恐縮だが、私は複雑な家庭で、兄姉が7歳以上離れた末っ子のため、兄姉に比べ我儘に育った。天真爛漫で優しい性格だが、根は自己中心で、学生時代から社会人になってからも、同僚や上司部下の関係で、よく揉めていた。やはり少年時代に「少しずつ欲を抑える」訓練が出来ていなかったから、社会人になって、経営者になっても苦労が絶えなかったのだろう。せめて子供たち、孫たちには私みたいにはならぬ様、「分かち合える家族」であって欲しい。
『西郷南洲翁遺訓・二十二』に、「己に克つに、事々物々時に臨みて克つ様にては、克ち得られぬなり。兼て気象を以て克ち居れよと也」とある。・・・うち克とうと場当たり的に克とうとするから、上手く行かない。かねてから精神を奮い起こして、自分にうち克つ修行を積んでおかなければ、いざと言う時には克ち得るものではない。・・・なるほど、日頃から鍛錬することは怠り、その時になって場当たり的に克とうとするから上手く行かない。かねてから鍛錬・修行を積むことの重要性を言われる。稲盛和夫氏が「毎日が理念を高める日々」と言われるのはこのことだろうと納得した。
「知識」と「身体で感じ取る信念=見識」は大違いであり、さらにそれを「勇気をもって実行すること=胆識」まで高めるためには、常に物事・現象を正面で捉えて、「人間として正しいことか」の判断基準で判断し、実行に移さねばならない。今まさに私はその大事な局面を迎えている。
南洲神社から見た「残雪の桜島」 2023・1・25
雄ちゃんの今昔物語 VOL,102
3年ぶり ホテル大ホールにて「ELVIS JOHN 小林」ショー
1月27日(金)「ダスキン鹿児島エリア勉強会新年会」が「鹿児島サンロイヤルホテル」で開かれ、2部懇親会で「ELVIS JOHN 小林」ショーを披露した。2019年のD社式典&懇親会以来、3年ぶりにホテル大ホールでの200名超のショーで、あらためて音響照明の素晴らしさに、伸び伸びとパフォーマンスが出来、お客様にも喜んでいただけたのではないか、と思う。
一人だけのワンマンショーをもっと盛り上げるには助っ人が必要と、仕事で仲良くしている「ダスキン・ライフケア鹿児島吉野ST」の脇園さんに「追っかけダンサーズ」参加でショーアップしていただいた。観客の声援と拍手で、3人の堂々たるダンスパフォーマンス、予想を超える盛り上がりだった。
さらに驚いたのは、映画「ゴースト」主題歌を歌い始めたら、飛び入りの女性が前に来て踊り始め、大いに盛り上がった。やはりお客様に喜んでいただくには周りの協力や観客との一体感が大切なんだ、まさにビジネスと一緒だな、と大変勉強になった。
反省点は、音響照明との打合せには司会者にも参加いただき、間合いのタイミングの確認が必要だと感じた。スタートまでの数秒の静寂が何と長く感じたことか?・・・次回の反省点の一つだ。
曲はオープニング「バラ色の人生」(編曲:山下達郎)、「Oh Carol」(N・セダカ)-「哀愁のカサブランカ」(英語B・ヒギンズ)、「君といつまでも」(加山雄三)-「上を向いて歩こう」(坂本九)、映画「ゴースト」主題歌「Unchained Melody」(R・ブラザーズ)、エンディングは「夢で逢えたら」(大瀧詠一)、今後の選曲は客層によりレパートリーを変え、拡げて行きたい。
「今年74歳になる!」と言ったら「オー!」とどよめきが起きた。「今後は健康で長生きを目標に、歌い続けたい!」最後は「それまでは皆さんと、夢で逢いましょう!」と、エンディングを迎えた!
「ダスキン鹿児島エリア新年会」2023年1月27日(金)
鹿児島サンロイヤルホテル